その2:遊技機の開発思考に変化が?噛み合わないホールとメーカーの運用思考

コラム

開発サイドもコンサルティングなさっていて、ホール現場も支援されている工藤さん。

ハイブリットな感じで、すごいなというところです。

一応私も開発領域なので特に共感したのが、やはり2023年は、スマスロ元年・スマパチ元年といいますか。スマート遊技機が、いよいよしっかり市場に投入された年でもあると思うんですね。

ですよね。

お客様の動きとか、ホールさんの運用とかを見ても、そういう印象です。

実際の運用ベースのところでも、メーカーがコイン単価3.2円想定で作ったとしても、市場では2.8円前後で運用されてる、など。

そうなんですよ。

全然違いますよね。

4号機の時代はメーカー想定のコイン単価に対して、実際の営業では1割ぐらい単価が高くなっていたんですよね。

ところが、現在では下がっている。

なるほど、なるほど。

なので、あれ?普通はメーカー単価に比べると必ず上がるはずなのに、何で今は下がるの?と。

つまり、2.8円設定だったらもう2.5円程度にしかならないって言うことですね。

過去1号機、から5号機、全部(コイン単価が)上がるんですよ。

ところが、今は下がる。これは何で?と。ここは開発側のお考えなんでしょうけど、客滞率の考え方とか、単価設定が変わってきているっていうのは、少し気になりますね。全メーカーですから。

そうですよね。確かにその当時と比べて今は短時間遊技が増えたり、コロナ渦以降で少しお客さんの動きが変わったりとか、運用の設計も少し違ったりとか、そもそもの設置台数規模が変わったりとか、いろいろ不確定要素というか、想定されたものとは違うものが出てるのかなと思うんですけど。

某メーカーのコンピューター会社の全国データを見ると、パチンコの玉粗利と、スロットのコイン粗利自体が今は近似値になってるんですよね。

そうですね。はい。確かに。

玉貸し料金は1個4円と1枚20円で5倍なのに、粗利は1割強しか変わらないという状態になってますよね。

ですから、スロットを大事に扱ってるなというのはよく分かります。その影響もあり、スマスロの客滞率が高くなる→コイン単価下がる、と言う理屈だろうなと認識しています。

なるほど。

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