ラッキートリガーが出てはや3ヶ月

こんにちは。インテグレート株式会社の工藤です。

昨今、YouTuberさんのパチンコの稼働や人気に対する影響力が大きく、2024年3月から導入されたラッキートリガーについても毎日のように4万発、5万発オーバー！のようなタイトルやサムネの動画が上がっています。

 

私はラッキートリガーの導入が囁かれて以来、ラッキートリガーの成功は疑問視してきました。というのも、今のパチンコの根本的な問題点は1回の大当たりの出玉が2,400発から1,500発へと引き下げられたことだと考えているからです。負け率を高くして、勝つ人の勝ち金額を上げてるっていうのが今のパチンコです。

 

 

エヴァ15は現規則下でお手本のようなスペックだった

そんな状況下で、一躍を風靡したのが新世紀エヴァンゲリオン〜未来への咆哮〜（エヴァ15）です。ST突入率は時短100回での引き戻し約26.9％含め約70％と高く、STの継続率は約81％で全ての大当たりが1500発というお手本のようなスペックでした。

 

その後、例に漏れずエヴァ15を模倣したスペックのパチンコは多く世に放たれましたが、高継続率や高突入率だけではプレイヤーの期待に応えきれない状況になると、流行したのがP Re:ゼロから始める異世界生活鬼がかりver.をはじめとする、3000発搭載機です。

 

継続率を下げて（悪く言えば誤魔化して）出玉の強弱をつくり出し、更に1回の大当たりで1500発が複数回上乗せされるような演出を伴うP北斗の拳暴凶星は導入から1年以上経ったいまも多くのホールさんに設置されています。

 

 

右へ倣えのスペックでは20週持たない

エヴァ15の大成功をもとに作られたであろう、ぱちんこシン・エヴァンゲリオンTypeレイは導入直後こそ高稼働を誇ったものの、現状のホールコンデータを見るに次のメインには残念ながらなり得ないでしょう。

1機種当たると、みんな右へ倣えでみんな同じスペックになるんですよね。パチンコ業界の良くないところです。

 

ホールが求めているのは稼働貢献が20週を超える機械。
でも右へ倣えで20週を超える機種が出てくるのかと言われれば厳しい。

 

ラッキートリガーがついてない機械はダメな機械っていう風な風潮になってるんですけど、本当にそうでしょうか？

ラッキートリガーがついてないスタンダードな機械。ユーザーさんからの需要はものすごくたくさんあるわけですよ。

 

 

LT機は一部のジャンキーな人をよりジャンキーな世界へ誘うことによって高稼働している

だけど、メーカーもホールもラッキートリガーじゃなきゃダメだみたいな風潮になっちゃってるから。そうするとかなり薄い確率のラッキートリガーを引けないお客さんってめちゃくちゃ多いですよね。

基本は週一ぐらいしか来れないとか、いや、もう月に数回しか来れないってお客様が多い中で、稼働貢献が終わる頃になると、結局他の新台を打っちゃうから、「あの台でラッキートリガー引いたことないんだよね」っていうお客様はめっちゃ多いです。

今後、さらに負け率を増やした機械を作っていって、ジャンキーな人を、よりジャンキーな世界に持っていって。確かにジャンキーな世界はいいんですよ。でも、ジャンキーな世界ばっかり作っていったら、最後どうなるかっていうのは、ついてこれないユーザーがまたさらに出てくると。

こういう理由でラッキートリガーは長く続かないと私は考えていたのです。
ではどういう機種が受けるのか？、は次の記事で。