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「推しスロ」が四海樓様にも導入され、タツミコーポレーション李社長のPB機への取り組みは広がりを見せています。
思い起こせば、その取り組みはこのマシンから始まりました。
屋号の一部を機種名に冠し、撤去時の稼働状況は驚異の16,000枚―
関西方面を中心に、導入から撤去までパチスロユーザーの耳目を集めたPB機があります。
パチスロ ミクちゃん
構想から開発、そして導入~撤去までの知られざる舞台裏を、株式会社タツミコーポレーション李 煥辰社長に伺ってきました。
「PB機の意義を稼働だけで判断しないで欲しい」
そう仰る李社長からはPB機を開発したホールならではのエピソードをたくさんお聞かせ頂きました。
――株式会社タツミコーポレーションの30周年と本機のリリースがほぼ同時期でしたが、周年記念のような意味合いはあったのですか?
たまたま被った、と言った方が近いニュアンスかもしれません
以前は他業種に身を置いていたのですが、外から見てパチンコ業界はPB機やホール独自の取り組みが極めて少ないと感じていました。もっと法人毎に独自色が有っても良いと思いましたし、PB機の開発ももっと盛んで良いのに、そんな風に感じていました。
――他業種から見たパチンコ業界に違和感を覚えたということですね
しかし、リサーチした結果どうやらPB機はあまりユーザーの支持を得にくいらしい、と。じゃあ高稼働させるためにはどうしたら良いんだろう、そういった思考になりました。
――流行らないから作らない、ではなくどうしたら流行るかを考える、と。
まずはPB機のイメージを上げていけるようなマシン開発を意識しました。そして、パチスロメーカーが開発しない、出来ないマシンを開発すること。そういった構想で進めました。
――メーカーの真似をしても仕方ないと。
同じ路線では勝てないですしね(笑)
――そこで開発されたのが「パチスロミクちゃん」、非常に甘いと話題でした。
設定は二段階で、申請書類に3と9と書きました。
――独特ですね
本当は、5.9号機でリリースしようと考えていたのですが適合せず…当時は6号機はスペック的にあまり良くなかった時代でした。であれば還元出来るスペックをコンセプトにしよう、と甘い設計で開発を進めました。
――保通協の適合次第で開発費用もコンセプトも変わってしまうと言うことですね
持ちこみの度に申請費用はかかります(笑)しかし、一発で通ってしまう機械というのは無難なマシン。それでは逆に魅力が足りない可能性がありますので、なるべく攻めた仕様で、かと言って10回も20回も持ち込まなくて良いスペック、バランスを取るのに苦心しました。
――PB機ならではのエピソードですね
数度の持ちこみで、適合しました。電話で連絡を受けたのですが、興奮しましたね。
――製造の台数や費用などを伺ってもよろしいでしょうか?
製造は100台です、各店舗に振り分けました。開発費用は、今のメーカーの既存台と同じか少し安いか、くらいになりましたね。
――保通協の試験費用が読めない、と言うのが独特で面白いです。
そもそも保通協の申請自体が抽選で5/100程度の当選率ですし、パチンコ業界というのはどこまでも確率に左右されるんだな、と思いました(笑)
――構想から導入まではどのくらいの期間がかかりましたか?
トータルで一年強くらいでしょうか。適合してからは製造までに二ヶ月ほど、そこから公安委員会に持ち込みました。大阪、兵庫、山口の三県です。
――設置するチェーン店のある県のみ申請、PB機ならではですね。
各店舗3台~5台、大型店は10台ほど、各店舗に振り分けて導入をしました。
――稼働状況はいかがでしたか?
還元スペックと言うこともありまして稼働は良好でした。外部には出ませんが、SISでもトップだったこともあります。
――それはすごい!
稼働は良好、還元も出来たので見込んでいた効果はあったと思います。しかし、徐々に店舗側の利益状況と運用がマッチしなくなってきました。
何せ還元スペックですから、基本的には赤字です。そうすると競合店と戦うためのメイン機種に使いたい設定を投入することがむずかしくなる。
――なるほど。
そう言った事もありまして、状況を見ながら減台をして、一年ほどで完全撤去になりました。
――PB機で一年設置を、良しとするかどうかですね。
当初の狙い通り、稼働はしっかり取れましたし、還元をすることでPB機のイメージアップに寄与できたのではないでしょうか。所謂プロと呼ばれるユーザーの遊技が多く、私達が還元を望んでいた客層にそこまでマッチしなかったのが反省点ではあります。
――しっかりと目標というか、狙いは果たせたという認識でしょうか。
そうですね。業界内にはPB機を動いたか動いてないかで単純に判断する方もいらっしゃいますが、メーカー機種ですらヒット機などは年に数機種程度。PB機にはPB機の目的と役割があり、それを達成できたかが大事だと考えています。
――その後もPB機や推しスロなど、様々な挑戦を行っていますね。
パチンコ業界はノンユーザーを取り込んでいかなければいけないし、メーカーがやらない、やれないことをホールがやっていくべきだとも考えています。日本全国にご当地PB機なんかが設置されるように、色々な方を巻き込んでPB機の魅力を少しでも伝えてゆけたらと思っています。
一度きりで終わることなく、何度もPB機への挑戦を続ける同社李社長のお話を伺いました。
PB機には、「稼働貢献、長寿、大ヒット」以外の役割やチャレンジの意味合いも強く在る、そう言った強いお気持ちの元、今も取り組みを続けておられます。
独自性の強いPB機の開発・導入、ご興味がおありの方はお気軽にお問い合わせください。
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